くぼりのゲーム紹介『呪いのフリマ -FLEA MARKET-』
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その掘り出し物は、お宝か?呪物か?
古びた雑貨が無造作に並ぶフリーマーケット。
埃をかぶった人形、手触りのよいレコード盤、妙に艶のある鏡……
「この中に、とんでもないお宝が隠れているかもしれない」
そんな予感と、どこか胸騒ぎのする空気に包まれながら、あなたは今日もフリーマーケットで様々な露店をのぞき込もうとしています。
その中に、呪物が紛れていることも知らずに……
『呪いのフリマ -FLEA MARKET-』は、アイテムを集めれば集めるほど、嬉しさと不安が入り混じるカードゲームです。
得点になるお宝と、足を引っ張る呪物がひとつの山に混ざり合い、「欲しい」がそのまま勝利につながるとは限りません。
“取るべきか、取らざるべきか”。
このフリマでは、その判断がとにかく難しいのです。
毎度、綱渡りのお買い物。
手番ではカードを1枚場に追加していきます。
アイテムごとに縦一列に、別のアイテムは横へ。
「色」や「アイテム」など、カードが出るほど “要素の数” が増えて、場はだんだん息苦しくなっていきます。
そして、この“要素数”がラウンドごとに決められた上限を超えた瞬間、そのラウンドは即終了。
最後にカードを出したプレイヤーが場のほとんどを獲得します。
欲張れば、お宝と一緒に“呪い”もついてくる
ラウンドを終わらせたプレイヤーは、場のカードをどっさりと持ち帰る……訳ではありません。
集めたカードの一部は、他プレイヤーへ“プレゼント”しなければならないのです。
自分にとって良いカードは残し、嫌なカードは押しつけたい。
この“贈り物”の駆けひきが、『呪いのフリマ』の核心です。
カードにはそれぞれ独自の得点条件があります。
たとえば、
たくさんの種類のレコード盤を集めれば高得点。
鏡は色違いをたくさん集めるとマイナス点。
お守りや日記もマイナスに。
こんなにたくさんの呪物が、フリーマーケットに出品されているなんて!
“絶対に持ちたくない”カードもある。
フリマの闇を一番感じるのは、きっと人形たちです。
中でも「人形」カードは特にクセの強い存在。
1色だけなら失点はゼロですが、色が増えるたびに失点が加速していきます。
「これ以上は絶対にいらない……」
そう思っても、場の巡り合わせで手元に増え続けることも。
欲しいものと避けたいものが同じテーブルに並ぶという、“呪われたフリマ”らしい苦悩がつきまといます。
カードを出すたびに、自然と「要素数」を数える手が真剣になり、何度も何度も確認してしまいます。
場の空気を変えるカードで、勝機をつかむ
ラウンドの“上限”を操作できる +1/-1 カード。
場のカードを1枚だけ捨てて要素数を減らせる「トラッシュ」カード。
延命したい、逆に一気に終わらせたいとき、そんな細かい調整もできるため、ただ運に任せるだけではいけませんね。
延命ばかりせずに、引き際を見極める判断力も、勝負を大きく左右します。
8ラウンドの果てに残ったものだけが、本当の“戦利品”
ゲームは全8ラウンドで、最終的に、自分の前に残ったカードを得点計算します。
同じアイテムを2枚以上持っていると1枚は無効になってしまうため、ただ数を集めればいいわけではありません。良くも悪くも働くこの性質を利用していきましょう。
呪いを受けるのは嫌ですが、それらはうまく避けて、押しつけて、あなたの手で選び抜かれた“最高の掘り出し物”を見せつけてやりましょう。
可愛いのに容赦ない。
家族でも、大人同士でも盛り上がる“呪われた宝探しは、ポップで可愛い見た目とは裏腹に、プレイ中はずっと心が揺さぶられるスリルがあります。
誰かの欲望が場を動かし、ちょっとした油断で呪物を譲り受けてしまう。
軽やかに遊べるのに、しっかりと盛り上がる。そんなフリーマーケット体験を、ぜひ味わってみてください。
こんな人におすすめ!
・他プレイヤーとの押しつけ合いや駆けひきが好きな人
・集め方で点数が変わる「セットコレクション」系のゲームが好きな人
・競りのような緊張感や、ギリギリの判断が好きな人
・フリマや骨董市、アンティーク雑貨のモチーフに惹かれる人
・呪物が好きな人