くぼりのゲーム紹介『ワースト・イン・ショー』

くぼりのゲーム紹介『ワースト・イン・ショー』

トリックに勝って、いたずらで差をつけろ!

 

『ワースト・イン・ショー』は、読みと遊び心が試されるビッド式トリックテイキングゲーム

年に一度の名門ドッグショー、決勝戦。
並み居るチャンピオン犬たちが緊張感に包まれる中──
「……ねえ、ちょっとだけ、いたずらしちゃおうよ?」

このゲームでプレイヤーが操るのは、ショーに出場するお利口な犬たち。
でもその裏で、こっそりいたずらを仕掛け、勝負の行方を大きく左右できるのです。

『ワースト・イン・ショー』は、「マストフォロー+切り札あり」の正統派トリックテイキングに、 “いたずら”という独自の選択肢を加えた、ビッド式トリックテイキングゲームです。勝つつもりで真面目に取り組んでもよし、ふざけて勝っちゃうもよし、負けててもよし。
 読みと駆け引きと、ちょっぴりの反骨心が楽しい一作です。


手札の“右側”は、いたずら用。
プレイヤーはゲーム開始時、配られた手札を並び替えてはいけません。
そして、手札12枚を「服従カード」で左右に分けます。
左側はふつうに出せるカード、右側は“いたずら”しないと出せないカードです。

そして、右側のカードの枚数が、そのままビッド(予想勝利数)になります。
例えば右側に4枚あれば、「私はこのラウンドで4回勝つ予定です」と宣言したことになります。

この手札の仕分けが、とにかく悩ましい。
たくさんカードを右に入れる程、いたずらしやすくなりますが、ビッドが高くなってしまい、ハードルも上がります。
逆に少ないと、ビッドは低くなってラクですが、いたずらができません……。

いたずらしても許されるのは、ショーでたくさん勝ってる犬だけですよね?
ラウンドが始まる前から、プレイヤーの思惑が交錯します。


親の色に従うか、いたずらするか。
トリックでは親がまずカードを出し、他のプレイヤーは「マストフォロー」ルールに従って応じます。
つまり、同じ色のカードが左側(=通常カード)にあれば、それを出さなければなりません。

でも、どうしても出したくないときは「いたずら」宣言が可能。
右側のいたずらカードから、好きな色のカードを出すことができます。
ただし、いたずらができるのは、通常カードにその色が残っている場合のみ。
つまり、うかつに左のカードを使いすぎると、いたずらができなくなるというジレンマもあります。

いたずらカードを出し切ることができれば、ラウンド終了時にボーナス点がもらえますが、
出し切れなかった場合はペナルティが発生。
 何度も遊ぶうちに「いたずらの通し方」も読み合いの技術として磨かれていきます。


“黄”は切り札。グレートデーンは強いのです。
各トリックでは「黄のカード=切り札」として絶対的な強さを持ちます。
黄が場に出ていれば、黄の中で最大の数字を出した人が勝者。

黄が出ていない場合は、親と同じ色のカードの中で一番大きい数字が勝ちます。
自分の手札に黄色のカードがあるかどうかで、どれくらい勝てそうか、どうビッドするか、いたずら回数などのある程度読めてきます。
色ごとにカードに書かれたイラストの犬種が違うのも魅力です。


いたずらで勝って、予想も達成できれば高得点。
1ラウンドごとに、得点の計算が行われます。
点数を得るには主に2つの方法があります。

  • ビッド(予想勝利数)を達成していれば最大3点
  • いたずらカードを全部出し切った順番に応じて最大4点

つまり、勝利回数といたずらのどちらもうまく調整できれば、高得点を叩き出せます。
ただし、いたずらが中途半端に残ると-2点のペナルティ。
いたずらカードを出し切った順番でボーナス点が変わることもあり、
「ギリギリまで引き伸ばして2番目に出し切ることを狙う」人、「とにかく早く脱出したい」人の差も明確に。

ふざけたテーマに見えて、とても真剣。でも最後まで気が抜けません。


こんな人におすすめ!

  • トリックテイキングゲームが好きで、ひとクセあるルールも楽しめる人
  • 自分の行動が相手にどう見えるか?を考えながら遊ぶゲームが好きな人
  • ビッドや得点調整の“見通し”と“逆算”を楽しめる人
  • 犬が好きな人
  • ちょっとおふざけが好きな人
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